きむきむブログ

片耳小耳症で生まれてこのかた25年。手術や普段の生活など小耳症についてゆるっと発信してきます。

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小耳症の治療について

こんにちは!きむきむです。

前回は、小耳症の病院はよく選んだ方が良いですってことと、

おすすめの病院を2つ紹介しました。

 

今回は具体的な小耳症の手術内容について書いていきます。

※少し生々しい表現があるかも、ですので苦手な方は読み飛ばしてくださいね。

 

手術とはいえ、耳が聞こえるようにする手術ではなく、

耳の形状を通常の耳と同じように作る手術になります。

前回紹介した病院の手術方はとても似ているので、

ここでは実際に私が受けた手術の内容を触れていきます。

 

手術を受けたのは小学校5年生の12月と、2回目は小学校6年生の月までは忘れましたがこちらも冬でした。

 

まず1回目の手術は、体の右側にある肋骨の一番下の肋軟骨を一部切除して、

耳の形に形成し、耳の部分にくっつけます。(小耳症が右側の場合)

 

なぜ小学校5年生くらいか手術の推奨年齢かと言うと、体が小さすぎると耳を形作れるだけの

骨が十分にとれない、逆に例えば大人になってしまうと骨が成長しきってしまって、

耳の形に形を変えることが難しくなってしまう、という理由から小学校5年生くらいの時期の手術を勧められるわけですね。

 

1回目の手術によって、切除した肋骨部分には5センチくらいの傷ができます。

そして術後の入院期間が約1ヶ月間。

また手術を受けるにあたって、手術する側の頭の髪の毛を剃らないといけませんでした。

(範囲は頭半分に近いくらい)

手術の際に細菌が入らないように、というのが理由でしたが、これがまた年頃の女子からすると、精神的にとっても辛い・・・。

この話はまたおいおい別の機会に書いていこうと思います。

 

そして2回目の手術は、1回目で形作った耳を立てる手術になります。

通常、人の耳ってぺったり頭にくっついているわけではなくて、

耳たぶの部分や上の部分が頭から離れていますよね。

そんなイメージで、肋軟骨で作った形自体はある耳を今度は立てていく手術です。

再度、肋軟骨を腹部からとってきて、耳を立てる際に必要な”支え”の部分を形作ります。

そして1回目で形作ったものと今回の”支え”の部分を組み合わせてきちんと立った耳を作り、

それだけだと骨むき出しの状態なので、頭の皮を一部とってきて耳の皮膚になってくれるよう

耳にかぶせてくっつけていきます。

 

写真がないとイメージしにくいですよね。病院のHPにはたくさんの症例の写真が載っているので、より詳しく知りたいという方は見てみてくださいね。

(ここに実際の写真を貼るには、グロすぎて忍びないので・・・)

 

この2回目の、頭の皮を取ってくるのが手術の難しい部分だと聞きました。

 

頭皮表面に近すぎる部分をとってきてしまうと、術後耳につけたはずの皮膚から髪が生えてくるようなので、少し深い部分から頭皮を持ってくるみたいです。

ちなみに2回目も同じように髪を事前に剃るのですが、2回目の方が頭皮とるので、

1回目よりも少し広い範囲を剃った覚えがあります。

 

術後、皮膚をとった頭部の部分はきちんと髪が生えてくるので安心してください。

ただおそらく縫った部分だと思うのですが、一部は今でも髪が生えてきません。

女の子の場合は髪で隠れるので日常生活支障が出ることはないですが、

男の子の場合は術後は傷跡が目立つかもしれませんね。

少し髪を長めにしておくのもありだと思います。

 

とこんな感じで、どちらも全身麻酔で8時間くらいの手術でした。

朝9時半ごろから手術室に入って、夜18時前くらいに終わるイメージだったと思います。

 

手術の中身に関してはこんな感じです!

また次回以降、術後の経過や小耳症の人(片耳が聞こえない人)あるあるなどを

書いていこうと思います。お楽しみに!