きむきむブログ

片耳小耳症で生まれてこのかた25年。手術や普段の生活など小耳症についてゆるっと発信してきます。

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小耳症(片耳聞こえない人)あるある① 

こんにちは!きむきむです。

今日は小耳症特有というよりは、片耳が聞こえない人あるあるなのかなと思いますが、

日常生活で感じるあるあるを書いていこうと思います。

 

太陽光にかざした iPhone 12

1. 音がどこから鳴っているのかがわからない!

これは大人になって初めてわかったことなのですが、

片耳が聞こえないと全ての音が片側からしか入ってこないので、音がどこから鳴っているのかわからない、ということ。

両耳が聞こえる場合は、音の強さや鳴っている方向によって、左右の耳に入る音のわずかな

差から脳が音の聞こえてくる方向を認識するので、音が聞こえてくる方向がわかるみたいです。片耳が聞こえないとそういうわけにはいかない。

例えばiphoneを無くした時に「音鳴らして!」という場合ありますよね。

スマホを鳴らしてもそれが結局どこでなっているのかがわからないので

あまりヒントにならない。

あとは人から呼びかけられた時に、どこから呼ばれているのかがわからないので

よく「こっちこっち!笑」と言われます。

どこから音がなっているかはわからないのが当たり前と思っていたのですが、

普通の人がわかるんだ!と気付いた時は結構衝撃でした。

 

2. 雑音がたくさん聞こえるような場所で働くのは向いてない・・・

大学の時に、飲食店のバイトをしていましたが、

お客さんの話す音や調理の音などガヤガヤたくさんの音が流れる中で、

「水出して」とオーナーに言われても何を言われているのかわからないんです。

全ての音が同じ方向から入ってくるので、全ての音がごっちゃになってはいってきて

音を聞き分けられないんです。

「耳をそばだてる男性」の写真[モデル:大川竜弥]

お客さんがたくさん来て、忙しくなればなるほど指示が通らずなんども聞き返してしまうんです。もうちろんそうなるとイライラされますし、それがしんどくてそのバイトは3ヶ月で辞めてしまいました。

 

3. イヤホンは要設定!片方は音量ゼロ、全ての音がもう片方に流れるようにする

最近は音楽を聴く場合、ほとんどの場合はスマホにイヤホンを繋いで聞きますよね。

通常スマホから流れる音というのは、右と左で少しずつ流れる音が違うのはご存知でしたか?

あるパートは左からしか声が聞こえなくて、右は音の小さなメロディとリズムだけみたいな感じで流れる、これがステレオというもので臨場感や音の広がりを出すためにわざとそのように設計されているんですね。

ただやっぱりこれだと、片耳が聞こえない人にとっては通常のイヤホンの設定だとなんとなく音楽が物足りなく聞こえるんです。メロディが小さくリズムだけがシャカシャカなっているように聞こえる感じでしょうか。

なので左右それぞれに流れている音を片耳に集約して流れるモノラルの設定に変えるのです。

ちなみにiphoneでの設定の仕方は流れはこちらです↓

 

設定→アクセシビリティ→オーディオ・ビジュアル→バランス(右に振り切るか、左に振り切るか、設定前は真ん中)

IMG-3996.PNG

以上、小耳症というよりは片耳聞こえないあるあるでした〜!