きむきむブログ

片耳小耳症で生まれてこのかた25年。手術や普段の生活など小耳症についてゆるっと発信してきます。

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小耳症(片耳聞こえない人)あるある②

こんにちは!きむきむです。

前回も片耳聞こえないあるある書きましたが、これがまだまだあるんですよねぇ〜

ということで、今回はシチュエーションごとに必ず起こる(自分からする)あるあるです↓

聴覚検査で

小学校とかで必ず年に1回しますよね、聴覚検査。

小さい頃は、言われるがままに「次、右に(機器を)当ててください」と言われたら、

その通り指示に従っていました。ですが、決まって毎回不思議そうな顔をして

「聞こえてない?もう1回流すので聞こえたらボタンを押してね」と言われるんです。

「いや、聞こえるわけないじゃん」って心の中では思ってるんですけど、

小さい頃は前後に同じように検査をする友達がずらっと並んでいるので

なかなか先生に言い出せなくて。

サラリーマンに笑顔で診断結果を話す医者

でも小学校4年生くらいからかな?

小学校がまた特殊なんだけど必ず二人ずつ横並びで検査を受けるので、

「もう1回検査するね」と先生から言われるのも、周りの子からしたら

「なんで?聞こえてないのかな?」と思われるんだろうなと思った時、

「思い切って先に言っちゃえ」ってなって。

次からは、検査をする前に「私、生まれつき右耳が全く聞こえないんです」と

伝えてから検査を受けることにしました。

私も、先生もお互いにその方が気持ちが楽かなって。

職場で

自己紹介にも書きましたが、今は教育関係の会社で5年ほど働いています。

人事異動でリーダーが変わったり、周りのメンバーも異動が割と頻繁にあるのですが、

新しい人と出会うたびに、私の方から先に

「私、生まれつき右耳聞こえないので、話かけるときは左から声をかけてもらえるとありがたいです」

と伝えるようにしています。

そこまでする必要があるのか?と思われる方もいるかもしれませんね。

例えば・・・職業柄、1日の中で電話をする機会が多く電話で左耳が塞がれている時があるのですが、そんな時にメンバーが片耳は空いていると思って話しかけてきたりするわけですね。

「ほんと、やめてくれよ・・・」って思うんですけど、相手は私が普通に聞こえてるもんだと思うからいくらでも話しかけてくる。

3.5mmイヤホン端子とスマホのイヤホンジャック

それとか、最近は仕事の効率を上げるために、スマホにマイク付きイヤホンを繋げて、

それも手術したとはいえ右耳にはイヤホンは入らないので、左耳だけイヤホンをさして電話をしている。

そうするとハンズフリーなので手を動かしながらで電話ができる。

ただそうすると、耳の事情を知らない人からすると

「きむきむは片方でしかイヤホンしてないから何か話かけても大丈夫だ」と思われて、

これまた右からどんどん話しかけられるんですよね。

でも左耳はイヤホン先の音を聞いていて、実質イヤホンから流れる音以外の、

外界で起こっている音はほぼ聞こえてないので、

話しかけられていることさえ、はじめは気づかなかったレベルなのだ。

そのときは完全に無視をしてしまっているのと同じ状態だったので、急いで弁解をした。

「ごめんなさい、何か私話しかけられてました!?生まれつき右耳が聞こえなくて・・・

でもなんか話しかけられてる!と思って・・・すみません、ほぼ内容聞こえてないです」と。

そうすると話しかけて来た人も

「あ、そうだったんだ!私こそごめんね、全然知らなくて話しかけまくってた!笑」

と言ってくれました。

 

またまた別のシチュエーションでは・・・聞こえない右側に来て上司が

何やら大事な話をしてきている。

「気安く触るな」と目で訴える立場の弱い派遣社員

話を遮って「す、すみません。私、右の耳が聞こえないので、立ち位置かえても良いですか?」と言わないといけない。

 

長くなったが、最近こんな場面がすごく増えてきた気がする。

コロナの影響でリモートワークをすることが増えたのだが、

イヤホンを使っての電話や会議がふえたことで、不便を感じることが増えて来たのかなと。

そんなこんなでやっぱり、早い段階で自分の耳が聞こえないことはオープンにしてしまった方が良いなと思ったのでした。

大人数が集まる場で

これは職場の座席だったり、会食の席次、電車の座る位置、

複数人の友達と歩いているようなときもそうだが、

すごく自分の立ち位置・座る位置は気になる。

位置によっては周りの話が全然聞こえないからだ。

本当は職場メンバーとの飲み会の時は、上司が上座というのは当たり前だが、

私は右が聞こえないという理由で席はいつも右端と決めている。

(もちろんメンバーには理由を伝えた上で)

電車でも右端、食事の場でも右端。

ニヤリと見つめ合う上司と部下

そうすれば左側にみんながいるのでストレスなく話を聞ける。

これが言い出せず、左端や真ん中に座ってしまうと

終始、右の聞こえにくい方の人の話は聞こえたり聞こえなかったりなので

顔色を見て今どんな類の話をしているのか、推測するクセがついてしまっている。

話しかけられて聞こえなくいて、何度か聞き返しても聞こえない時は

笑ってごまかしたり、顔色を伺う時もある。

そんなことはしたくないが、もう25年ずっとそれで生きてきた。

 

片耳が聞こえない人は結構共感できるところが多いんじゃないかなと思います。

それじゃあまた!